【最終更新日:2019/06/06】

骨盤矯正と産後骨盤

ママが感じている

「こういうものなんだろう」

案外、それは「こういうもの」ではない。

気付くママは気付いている。

産後の骨盤矯正は今や「産後ママ必須」となっていますが、気付く人は気付いています。

  • 誰が行っても必ず「10回」を提案されるのは何で?全員が同じ歪みなの?
  • 行っても「グイグイ」っと押されるだけだけど。。。これが矯正?
  • 疑う訳じゃないけれど、何か「これじゃない」違和感を感じてしまう。。

その違和感は感じて当然です。

骨盤を含めた関節の専門家として、我々も「何かおかしくないか?」とずっと感じていました。

骨盤は「その日、その時の施術で整えるもの」がカイロプラクティックにおける「大前提」です。そして、最も深刻な骨盤とは「動きを失った骨盤」に他なりません。

「如何に骨盤の動きを取り戻すか」

それが「骨盤=仙腸関節」においての最重要課題なのです。

これだけは知っておいて欲しい産後の骨盤

産後の骨盤に関してはどの院にしても似たような文言が目立ちます。

  1. リラキシンホルモンによって関節が動きやすい
  2. 産後の今こそ、骨盤を整える最大のチャンス!
  3. 戻りやすいから何度も整える必要がある

この「決まり文句」に関しては重症患者さんの骨盤と日々向き合い、後から産後ママの骨盤を触る様になった私だからこそ言える事があります。

1.産後の骨盤は実に良く動く

これは産後の骨盤を触り出してすぐに気付きました。重症患者さんの骨盤はビクともしません。ですが、産後ママの骨盤は実に良く動いてくれます。

左右の歪みも「骨盤自体が良く動く」為にちょっと刺激を送ればすぐに整います。ビックリするくらいに素直な骨盤です。

早い話がとても簡単なんです。

追記

「産後の骨盤はとても繊細で慎重に扱わないといけない」とする先生もいらっしゃいますが、恐らく痺れや痛みで固定を起こした骨盤を触ったことが無いはずです。

産後の骨盤はヘルニアや狭窄症で苦しむ患者様の骨盤に比べてとても「元気」です。丁寧に扱う点においては変わりありませんが、慎重に扱わないといけないレベルが違います。

産後の骨盤は少し圧を加えるだけで「アイタタタ!!」と身体を捻じる様な事はないのですから。

2.産後の骨盤は活き活きしている

産後の骨盤はとてもエネルギッシュです。「やっと自由の身だ~!」と言わんばかりのエネルギーで溢れています。これはからだの専門家であれば触った瞬間にわかるはずです。

深刻な骨盤の様に「皮を剥がす」必要がありません。少しの刺激であっという間に元気を取り戻します。

というか、最初からとても元気なのです

私は千里丘の片隅で叫びたい。

「産後の骨盤、超元気なんですけどー!」

3.産後の身体は「ギャップ」に苦しんでいる

産後ママの身体が困っているのは「骨盤の歪み」ではありません。戻ろうとする骨盤に対して「全身の筋肉」がついてきていない状態です。

妊娠してから300日間の間に定着した「赤ちゃんを守るため」の妊婦さん姿勢。それは出産をした瞬間に「元に戻る」訳ではありません。

脳にとっての「標準姿勢」はとっくに妊婦さん姿勢となっています。

  • 脳の認識(妊婦さん姿勢が標準)
  • 意識の認識(妊娠前の姿勢が標準)

この両者の間に生まれるギャップが姿勢の歪みと感覚の狂いを生み出し、腰痛や肩こりといった様々な症状を引き起こします。

産後のママに必要なケアとは骨盤矯正ではなく「全身の神経と筋肉のケア」だと覚えておいてください。

4.産後の骨盤は1~2回で十分※自然分娩の場合。

産後の骨盤矯正は1回で十分です。妊娠期間中は「受け皿」として固定していた骨盤ですが、出産の際に一気に動きを取り戻します。

「私は自由だ―!」と言わんばかりに動き出すのです。

産後の骨盤矯正で必要な事は「暴れる骨盤を導く事」です。久しぶりに動き出した骨盤に「この位置を思い出して」とリセットをかける事。

それは1~2回してあげれば十分です。後はそのリセットポイントに向けて身体は自然と微調整をかけていきます。

※自然分娩のママは殆ど1回で終わります。

5.産後の骨盤矯正は特殊、そして扱いやすい

長年のヘルニア、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛などで悩み続けてきた患者様の骨盤と産後ママの骨盤は全く別物です。施術の難易度的にいうなら「産後の骨盤矯正」の方が圧倒的に扱いやすい。

戻る事を諦めた骨盤に戻ってもらう事と、戻りたくてウズウズしている骨盤の差です。

産後の骨盤は戻すのではなく「後押し」をしてあげれば簡単に整います。神経と筋肉で道標を作ってあげれば自分で道を辿ります。

世の中の情報に不安を煽られない様にしてください。

本物を見分けて下さい

本来、専門家とは「人ができない事をする」「人が知らない事を伝える」事で対価としてお金を頂きます。ですが、今は「競争が激しいから」という理由だけで「知らない人の知らない事に乗っかる」という方法が蔓延しています。

その最たるものが正に産後の骨盤矯正です。

  • する必要の無い施術
  • 引き延ばされる回数

産後ママの不安を世の中が煽って、マウントを取っている様にしか見えません。

本物は確かに存在します。ですが、見極めるのは本当に大変です。世の中の情報に振り回されない様に情報を取捨選択して自衛しましょう。

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